
自動車を13年以上乗り続けると、自動車税が突然“重くなる”。
ユーザーにとっては常識になりつつあるこの制度ですが、
冷静に考えると 「なぜ?」 という疑問が止まりません。
「環境に悪いから」
「排ガス性能が落ちるから」
――そう説明されることが多い一方で、
本当にその理由で重税が必要なのか?
ここに目を向ける人はまだ多くありません。
■ 13年超重税は本当に“環境のため”なのか?
実は、古い車が環境に与える影響よりも、
大量廃棄される車の方が環境負荷が大きいというデータは珍しくありません。
・古い車を大切に長く使う
・新品を作らない分、製造時のCO₂が減る
この視点を、政策はほとんど考慮していないのです。
しかも、現在の車は非常に耐久性が高く、
きちんと整備すれば20年でも30年でも乗り続けられます。
にもかかわらず、13年を境に突然税金が上がる。
これはもう 環境政策ではなく“古い車いじめ” と言われても仕方がありません。
■ 結局のところ、負担が重いのは「生活者」
地方で暮らす人、車が生活必需品の人、
子育てや介護で新車に買い換える余裕のない人——
一番打撃を受けるのは、もっとも庶民的な層です。
・生活に必要だから維持しているだけ
・ローンを組み替える余力がない
・整備をして大切に乗っているのに“罰金”のような増税
これを「公平」と言えるのでしょうか?
■ 今こそ見直すべき3つの理由
① 長く乗る方がむしろ環境に優しい
製造時の環境負荷を含めたトータルCO₂で考えれば、
使い捨てより長期使用が圧倒的に優秀。
② 技術進化で古い車=環境破壊は時代遅れ
現在の車は当時より優れた排ガス性能を維持しやすく、
単純に“年数だけ”で性能を区切るのは科学的根拠に乏しい。
③ 生活者への負担増は国全体の生産性低下につながる
車は地方経済の血流。
そこを締め付ければ、損をするのは社会全体です。
■ 古い車を大切にする人を、もっと評価すべき時代へ
世界では「長く使う文化」が評価され、
古いものを大切にすることはむしろ “環境意識の高さ” として尊重されています。
ところが、日本の自動車税制度は逆方向。
長く使えば罰金
→ 捨てて買い換えればご褒美
そんな構造は、もう時代に合っていません。
■ 結論:13年超重税は廃止すべき。古い車いじめも終わらせよう。
自動車税は、本来「公平」であるべき。
年数だけで増税する今の制度は、
環境にも生活者にも社会にもマイナスしかありません。
いま必要なのは、
✔ 科学的根拠にもとづく税制
✔ 生活者の現実を踏まえる視点
✔ モノを大切にする文化を尊重する姿勢
この3つです。
古い車を大切に乗り続ける人が“責められる”社会ではなく、
尊重される社会へ。
それが、これからの日本が進むべき方向だと強く感じます。
本日は以上です。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。