行政書士試験 勉強法

二重譲渡と即時取得

投稿日:

こんにちはTAKASUKEです。

いつもお読みいただきありがとうございます。

本日は、二重譲渡と即時取得の違いです。

事例1

「Aは親の形見である大事なダイヤを持っており、友人のXに貸した。

友人XはXの友人Yにそのダイヤを売った。」

民法192条(即時取得)として以下の条文があります。

「取引行為によって、平穏に、かつ、公然と動産の占有を始めた者は、善意(知らなかった)であり、かつ、過失がないときは、即時にその動産について行使する権利を取得する。」

Yは「ダイヤの占有を始めた」と言えるでしょうか。

即時取得とは、現実にXの占有をYが承継したかどうかが問題となります。

Yが引渡しを受けていればYは占有を開始したと言えます。

即時取得は、

1.取引行為である

2.平穏に、公然と

3.占有を始めた(引き渡しを受けた)

4.善意無過失

この4つの条件がそろって初めて所有権を取得するというものです。

これは、Xが悪人です。そしてYは善人です。

Xはダイヤを所有していません。実体のない他人の物をあたかも自分の物の

ように取引しています。

Yを保護するために即時取得があるのです。

結論として、

「取引の安全を重視したもの」であるということです。

***************************************************************************

二重譲渡とは、一物一件主義の大原則の帰結です。

事例2

「Aが持っているダイヤをXに売りました。Xは代金を支払いましたが、

Aは同じダイヤをYに贈与して、そのダイヤを引き渡しました。」

これを二重譲渡と言いまして、

ダイヤはXかYかどちらの所有かという問題です。

即時取得は無から有が生じるものでした。(実態が無いのをあるものとして扱っている。)

しかし、Aは実際にダイヤを所有しています。

XYのいずれがそのダイヤを取得するかという問題です。

XのものであればYのものではなく、YのものであればXのものではないのです。

XとYは食うか食われるかの問題となります。これを対抗問題と言います。

民法178条には以下のような内容が記載されています。

「動産に関する物件の譲渡は、その動産の引渡しがなければ、第三者に対抗することができない。」

引渡を受けていれば自分が所有者だと主張できます。

ですから、Yが主張できます。

早い者勝ちですね。

二重譲渡の場合はイス取ゲームになります。

結論としては以下になります。

***************************************************************************

即時取得は取引の安全を重視したものであり、善意の相手方を保護するしくみ。

二重譲渡は対抗問題であり、第三者に対する権利主張の問題。

一般的に、対抗要件を備えないときは悪意の第三者にも権利を主張できない点が

相違する。

つまり、対抗問題は、善意者の保護を目的とした制度ではない。

***************************************************************************

スッキリ整理できましたでしょうか。

本日は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

広告

広告

-行政書士試験 勉強法

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

行政書士試験に6か月で合格できるのか?

この時期は、本来、新しいことに挑戦する方も出てくる季節になります。 もちろん行政書士試験を受けてみようかと考える方もいらっしゃいますね。 こんにちはTAKASUKEです。 この時期になると、6か月勉強 …

行政書士試験の勉強を失敗しないためのポイント②

こんにちはTAKASUKEです。 いつもお読みいただきありがとうございます。 何かのきっかけで、 勉強のリズムが崩れた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで、本日は以下の内容についてです。 2 …

【合格戦略】行政書士試験 9月から逆転を狙う効率的勉強法

行政書士試験まで残りわずか。 「インプットは一通り終わるけれど、9月になってしまう…」 そんな不安を抱えている方は少なくありません。 しかし安心してください。 実はこの時期からの勉強こそ、合否を大きく …

10月からの勉強方法

こんにちはTAKASUKEです。 いつもお読みいただきありがとうございます。 10月になりました。 行政書士試験まであと1か月と少しですね。 何回か繰り返してあとは流し読みで忘れないように過ごす人。 …

【10月最新版】行政書士試験に合格する人の特徴とは?残り1か月で差がつく5つの共通点

10月。行政書士試験本番まで、いよいよ残りわずかとなりました。 ここまで勉強を積み上げてきた人も、 「まだ不安が消えない」「合格する自分がイメージできない」と感じる人もいるでしょう。 ですが安心してく …