「9月になったけど、この勉強方法で本当に大丈夫なのか?」
「まだ勉強できていない分野がたくさんある……」
「過去問を解いているのに、なかなか点数が安定しない」
行政書士試験を目指している人にとって、9月は不安が一気に大きくなる時期です。
しかし、ここで一つ覚えておいてください。
9月からの勉強は、それまでの勉強とは考え方を変える必要があります。
これから大切なのは、
「どれだけ勉強したか」
ではありません。
「本試験で何点取れる状態になったか」
です。
この記事では、行政書士試験の直前期に入った9月から、何を優先して勉強すればよいのかを、合格を目指す受験生の視点から具体的に解説します。

1.9月からは「勉強量」より「得点化」を意識する
9月になると、
「もっと勉強時間を増やさなければ」
と考える人が増えます。
もちろん勉強時間は重要です。
しかし、ここからは単純に勉強時間を増やすだけでは効率が落ちてしまいます。
例えば、
- 参考書を最初から読み直す
- 新しい問題集を購入する
- 難しい問題ばかり解く
- まだ勉強していない分野を全部埋めようとする
こうした勉強を始めると、時間は使っているのに得点につながらないことがあります。
9月から意識したいのは、
「この勉強は本試験の何点につながるのか?」
という視点です。
2.最優先は「過去問で間違える問題」
9月から最も重要になるのが、過去問の復習です。
ただし、
「過去問を何周したか」
だけを気にする必要はありません。
重要なのは、
「自分がどの問題を間違えるのか」
を把握することです。
例えば、
「行政法のこの論点は毎回間違える」
「民法のこの問題になると迷う」
「正解はできるけど、理由を説明できない」
というものがあれば、それは直前期に潰すべき重要ポイントです。
逆に、すでに何度やっても正解できる基本問題に時間をかけすぎる必要はありません。
9月からは、
「できる問題を増やす」だけでなく「落としている問題を減らす」
ことを意識してください。
3.「正解した=理解した」ではない
ここは非常に重要です。
過去問で正解すると、
「この問題はできるようになった」
と思ってしまいます。
しかし、たまたま選択肢を覚えていただけというケースもあります。
そこで、正解した後に次の質問をしてみてください。
「なぜ、この肢が正しいのか?」
「他の肢は、なぜ間違いなのか?」
「問題の条件が変わったらどうなるのか?」
これを説明できるようになれば、単なる暗記から「使える知識」に変わっていきます。
行政書士試験では、過去問と全く同じ問題が出るとは限りません。
だからこそ、
答えを覚えるのではなく、論点を理解する。
これが直前期の過去問学習で重要です。
4.9月は「苦手分野を全部なくす」必要はない
9月になると、
「まだ苦手分野が残っている」
と焦ります。
でも、苦手分野を全部完璧にしようとすると、時間が足りなくなります。
ここで考えてほしいのは、
「この苦手分野を勉強したら、何点伸びる可能性があるか?」
です。
例えば、
- 何度も出題されている
- 基本問題が多い
- 少し勉強すれば正解できそう
- 自分が何度も間違えている
こうした分野は優先順位が高いでしょう。
一方で、
「非常に難しい」
「出題可能性が低い」
「理解するために膨大な時間が必要」
という分野まで完璧を目指す必要はありません。
直前期は、
「全部取る」ではなく「合格に必要な点を取る」
という発想が大切です。
5.行政法・民法は最後まで重点的に
行政書士試験では、主要科目である行政法・民法を軽視することはできません。
9月からは、この2科目について、
- 過去問
- 間違えた問題
- 重要論点
- 条文
- 判例・制度の理解
を繰り返していきましょう。
特に重要なのは、
「一度勉強したから終わり」ではなく「忘れる前にもう一度確認する」
ことです。
直前期は新しい知識を大量に増やすより、今まで勉強してきた知識を「本番で使える状態」にすることが重要です。
6.9月からは「記述式」を後回しにしない
記述式についても、9月から意識して取り組みましょう。
記述式は、
「最後にまとめてやればいい」
と考えてしまいがちです。
しかし、記述式で問われる知識には、択一式の学習と共通する部分がたくさんあります。
そのため、
択一式の勉強+記述式で使える知識の確認
という形で進めると効率的です。
例えば、行政法や民法の重要論点を勉強したら、
「この論点を40字程度で説明するとしたら?」
と考えてみる。
これだけでも知識の定着度が変わってきます。
7.一般知識等は「捨てない。でも時間をかけすぎない」
一般知識等についても、バランスが重要です。
苦手だからといって完全に放置するのも危険ですが、一般知識等だけに大量の時間を投入するのも効率的とはいえません。
まずは、
- 過去問
- 重要テーマ
- 情報通信・個人情報保護
- 文章理解
など、自分の得点源にできるところを明確にしましょう。
特に文章理解は、安定して得点できるように演習しておくことが重要です。
8.「新しい教材」を増やしすぎない
9月になると、
「この参考書を使った方が合格できるのでは?」
「もっと良い問題集があるのでは?」
と不安になります。
そして新しい教材を買ってしまう。
これは直前期にありがちな失敗です。
新しい教材を使うこと自体が悪いわけではありません。
しかし、
教材を増やすほど、復習する範囲も増えます。
今持っている教材で、
「間違えた問題」
「覚えていない知識」
「理解が曖昧な論点」
が大量に残っているなら、まずそちらを優先してください。
直前期は、
「広げる」より「固める」。
これが基本です。
9.9月からのおすすめ勉強サイクル
では、具体的にどう勉強すればよいのでしょうか。
おすすめは、
① 過去問を解く
↓
② 間違えた問題をチェック
↓
③ なぜ間違えたのか確認
↓
④ 条文・テキストに戻る
↓
⑤ もう一度解く
というサイクルです。
ここで重要なのは、
「間違えた問題を放置しない」
こと。
間違えた問題には、自分の弱点がはっきり表れています。
だからこそ、直前期には非常に価値があります。
10.9月からは「昨日の自分」と比較する
SNSを見ると、
「今日は10時間勉強した」
「模試で○点取った」
「もう○周終わった」
という投稿が目に入ります。
それを見て、
「自分は遅れている……」
と感じることもあるでしょう。
しかし、他人と比較しても合格点は増えません。
見るべきなのは、
昨日の自分より、今日の自分が何をできるようになったか。
です。
昨日間違えた問題が今日は正解できた。
昨日分からなかった条文が今日は理解できた。
昨日迷った問題を今日は根拠を持って選べた。
それで十分です。
こうした小さな変化が、本試験の点数につながります。
11.9月からの「1日の勉強」の考え方
勉強時間は人によって違います。
仕事、家庭、生活環境によって使える時間も違います。
だから、
「1日○時間やらなければ合格できない」
と決めつける必要はありません。
むしろ、
限られた時間で何を得点につなげるか
を考えてください。
例えば、
朝
行政法の過去問
昼
間違えた問題を確認
夜
民法+記述式
寝る前
今日間違えた知識を確認
というように、「解く→復習→定着」の流れを作ります。
12.9月から本試験までに意識したいこと
ここから本試験までは、時間がどんどん減っていきます。
だからこそ、
「まだやっていないこと」
ばかりを見るのではなく、
「今から何を得点に変えられるか」
を考えてください。
やること
- 過去問の復習
- 間違えた問題の反復
- 重要論点の確認
- 条文の確認
- 記述式対策
- 一般知識等の確認
- 模試・本試験形式の演習
やりすぎないこと
- 新しい教材を次々購入する
- 難問ばかり追いかける
- 他人の勉強量と比較する
- 全範囲を完璧にしようとする
- 睡眠時間を削る
この取捨選択が、直前期には非常に重要です。
まとめ|9月からは「合格するための勉強」に変える
9月になったら、勉強の目的を変えましょう。
「知識を増やすための勉強」
から、
「本試験で点を取るための勉強」
へ。
そして、
「何時間勉強したか」
ではなく、
「昨日できなかったことが、今日できるようになったか」
を見てください。
過去問で間違えた1問。
曖昧だった条文1つ。
覚えられなかった重要事項1つ。
それを今日、確実にできるようにする。
その積み重ねが、最後に大きな差になります。
9月からでも、まだやるべきことはあります。
ただし、何でもやればいいわけではありません。
「やることを絞る」
そして、
「間違いを減らす」
そして、
「合格点を取りにいく」
この3つを意識してください。
行政書士試験は、最後まで伸びます。
焦る必要はありません。
今日やるべき1問を決めてください。
そして、その1問を「次は絶対に間違えない問題」に変えてください。
9月からの1日1日の積み重ねが、本試験当日のあなたを作ります。
最後まで、一緒に頑張りましょう。
本日は以上です。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。