「模試で150点だった……」
「合格基準まであと少し足りない」
「本試験まで残り50日。今から間に合うのだろうか?」
9月から10月にかけて模試を受けると、思ったような点数が取れず、不安になる受験生も多いと思います。
特に150点前後になると、
「あと30点も必要なのか……」
と考えてしまいますよね。
でも、ここで一度立ち止まってください。

模試で150点だったという数字だけで、あなたの本試験の結果を決めつける必要はありません。
大切なのは、
「150点だった」という結果ではなく、「なぜ150点だったのか?」
を分析することです。
150点の中には、
- 全く知らなかった問題
- 知っていたのに忘れていた問題
- 2択まで絞って間違えた問題
- ケアレスミス
など、さまざまな失点が含まれています。
そして、その中には残り50日で改善できる可能性のある失点があります。
この記事では、模試で150点だった受験生が、本試験までの約50日間をどのように使えばいいのか。
「勉強量を増やす」だけではない、得点を伸ばすための具体的な逆転戦略を解説します。
1.まず「150点」という数字だけを見ない
模試で150点だった。
この事実を見て、
「30点足りない」
と考えるのは自然です。
しかし、
「150点しか取れなかった」
と考えてしまうと、焦りが大きくなります。
そこで、考え方を変えてください。
模試は、
「あなたが本試験で何点取れるかを決める試験」ではありません。
模試は、
「本試験までに何を修正すればいいのかを教えてくれる試験」
です。
150点という結果は、現在地を示す一つのデータ。
ここから、
「どこを修正すれば得点が伸びるのか?」
を考えることが重要です。
2.「あと30点」ではなく「取れる点」を探す
150点だった人が最初にやるべきこと。
それは、
「あと30点必要だ」と考え続けることではありません。
模試の問題をもう一度見て、
「この中に、今から取れる問題は何問ある?」
と考えてください。
例えば、間違えた問題の中に、
- 以前勉強したのに忘れていた
- 2択まで絞れた
- 条文を勘違いした
- 問題文を読み違えた
- 基本事項なのに落とした
という問題がありませんでしたか?
もしあるなら、そこには改善の余地があります。
「30点を取らなければ」
ではなく、
「まず5点、10点を取り戻す」
と考えましょう。
3.模試の失点を4種類に分類する
ここからが、逆転戦略のスタートです。
模試で間違えた問題を、次の4種類に分類してください。
① 知識がなかった問題
問題を見ても、
「これは知らない」
という問題です。
この場合は、テキストや条文に戻って知識を補います。
ただし、ここで注意。
すべての知らない知識を覚えようとしないこと。
直前期ですから、重要度を考えます。
② 知っていたのに忘れていた問題
これは非常に重要です。
「勉強したことがある」
「テキストで見たことがある」
なのに、本番形式になると思い出せなかった。
このタイプは、復習によって得点源に変えられる可能性があります。
特に、
何度も忘れている論点
は、自分専用の重要ポイントです。
③ 2択まで絞って間違えた問題
私は、ここを特に重視してほしいと思います。
なぜなら、
「全く分からない問題」ではないからです。
例えば、
「AかCだと思ったけど、Cを選んでしまった」
という問題。
ここでは、
「なぜAではなくCを選んだのか?」
を分析します。
さらに、
「Aが正しい決定的な理由は何か?」
「Cが間違いになる部分はどこか?」
まで確認します。
これを繰り返すと、
「何となく選ぶ」から「根拠を持って選ぶ」
へ変わっていきます。
④ ケアレスミス
これも立派な失点です。
「問題文を読み飛ばした」
「正しいものを選ぶ問題なのに、誤っているものを選んだ」
「最後の一文を見落とした」
など。
「ケアレスミスだから仕方ない」
で終わらせてはいけません。
なぜなら、
本試験でも同じミスをする可能性があるからです。
自分がどんなミスをするのかを把握し、対策してください。
4.「正解した問題」も分析する
ここは意外と重要です。
普通なら、模試で正解した問題は、
「できた!」
で終わります。
しかし、例えば、
「AとBで迷ったけど、たまたまAだった」
という場合。
本当に「できた問題」でしょうか?
そこで、
◎ 自信を持って正解
△ 迷って正解
× 間違えた
の3つに分けてみましょう。
特に、
「△ 迷って正解」
は要注意です。
次に出題されたとき、間違える可能性があります。
だから、ここも復習対象にします。
5.残り50日なら「新しい教材」を増やしすぎない
模試で150点だった。
すると、
「今の教材では足りないのでは?」
と不安になります。
そして新しい参考書や問題集を買う。
これは直前期に非常にありがちな行動です。
しかし、考えてみてください。
新しい教材を買ったら、
その教材も勉強しなければなりません。
さらに、
復習もしなければなりません。
つまり、
教材を増やすほど、復習すべきものも増えます。
残り50日なら、
「新しい教材を探す時間」
より、
「今まで間違えた問題を取れるようにする時間」
を大切にしてください。
6.行政法は「取りこぼし」を減らす
150点前後の受験生が、まず確認したいのが行政法です。
行政法の過去問・模試を見て、
「基本的な問題を落としている」
のであれば、ここは優先順位が高いでしょう。
例えば、
- 行政手続法
- 行政不服審査法
- 行政事件訴訟法
- 国家賠償法
- 地方自治法
- 重要判例
など。
ただし、
行政法を最初から全部やり直す必要はありません。
自分が落としているところを特定して、そこを重点的に修正します。
7.民法は「分かったつもり」を減らす
民法では、
「テキストを読めば分かる」
のに、
「問題になると解けない」
ということがあります。
そのため、残り50日は、
読むだけの勉強から、問題を使った勉強へ
比重を移していきましょう。
問題を解いたら、
「なぜこの答えなのか?」
を説明してください。
さらに、
「問題の条件が変わったらどうなる?」
と考えてみる。
単なる暗記ではなく、
法律関係を理解しているか
を確認することが重要です。
8.記述式は「最後にまとめて」では遅い
記述式についても、残り50日なら意識しておきたいところです。
毎日何時間も記述式をやる必要はありません。
例えば、
1日1問
でも構いません。
重要なのは、
「知っている」
↓
「説明できる」
という状態にすること。
行政法・民法の重要論点について、
「これを40字程度で説明するなら?」
と考えてみてください。
これは記述式だけでなく、択一式の理解にも役立ちます。
9.一般知識等は「全部覚える」から卒業する
一般知識等も、直前期に全部を完璧にしようとすると時間が足りなくなります。
ここでは、
自分が得点できる分野を確実に取る
ことを意識しましょう。
例えば、
- 文章理解
- 情報通信
- 個人情報保護
- 過去問で確認できるテーマ
など。
そして、法令等の主要科目とのバランスを崩さないこと。
10.「150点→180点」を一気に狙わない
ここも重要です。
150点だったら、
「次は180点!」
と考えるでしょう。
目標としては構いません。
しかし、勉強するときは、
「あと30点」ではなく「次の1点」
を見てください。
例えば、
今日、
「行政法の苦手な論点を1つ潰す」
↓
明日、
「民法の間違えた問題を3問復習」
↓
次の日、
「記述式を1問解く」
というように、
小さな得点アップを積み重ねます。
11.残り50日の「逆転戦略」
ここから本試験までを3段階に分けて考えます。
STEP1|残り50~35日
「弱点を洗い出す期間」
やることは、
- 模試復習
- 過去問
- 間違い問題の分類
- 条文確認
- 苦手論点の把握
です。
この時期は、
「自分が何を落とすのか」を知る
ことが重要です。
STEP2|残り34~15日
「得点を安定させる期間」
ここからは、
「分かる」
ではなく、
「問題を見たら答えられる」
状態を増やします。
特に、
- 繰り返し間違える問題
- 2択で迷う問題
- 条文問題
- 重要判例
- 記述式
などを重点的に復習します。
STEP3|残り14日~本試験
「取りこぼしを防ぐ期間」
ここで大量の新しい知識を詰め込むのではなく、
- 間違い問題
- 条文
- 重要論点
- 記述式
- 一般知識等
- 模試での失点
を中心に確認します。
目標は、
「難しい問題を取る」ではなく「取れる問題を落とさない」
ことです。
12.150点だった人がやってはいけない6つのこと
残り50日では、次の行動をできるだけ避けてください。
① SNSで他人の点数を見続ける
他人の200点は、あなたの本試験の点数ではありません。
② 新しい教材を次々購入する
教材より復習を優先します。
③ 難問ばかり解く
難問を解けることと、合格点を取ることは別です。
④ 苦手分野を全部完璧にしようとする
時間が足りなくなります。
⑤ 模試の判定だけで諦める
模試は現在地の確認です。
⑥ 睡眠時間を削る
直前期だからこそ、体調管理も勉強の一部です。
13.「150点」はあなたの限界ではない
模試で150点だった。
この数字を見て、
「自分は150点しか取れない」
と思わないでください。
模試で落とした問題の中には、
「今から取れるようになる問題」
があるはずです。
忘れていた。
迷った。
読み違えた。
条文を勘違いした。
知識はあった。
こうした問題を一つずつ修正していく。
それが直前期の勉強です。
14.逆転する人は「勉強量」だけを増やさない
「逆転」という言葉を聞くと、
「もっと勉強時間を増やさなければ」
と思うかもしれません。
しかし、
ただ勉強時間を増やすだけでは不十分です。
重要なのは、
間違える
↓
原因を分析する
↓
復習する
↓
もう一度解く
↓
次は取れる
というサイクル。
この繰り返しです。
15.今日から「失点カルテ」を作ろう
ここまで読んだら、ぜひ今日から始めてください。
ノートでもExcelでも構いません。
項目は簡単です。
| 問題 | 科目 | 原因 | 対策 | 再確認 |
|---|---|---|---|---|
| 問題1 | 行政法 | 条文混同 | 条文確認 | ○ |
| 問題2 | 民法 | 2択で誤答 | 根拠確認 | ○ |
| 問題3 | 憲法 | 知識不足 | テキスト確認 | △ |
重要なのは、
「間違えた」という記録で終わらないこと。
「次に取れる状態になったか」
まで確認してください。
16.最終的に目指すのは「180点」ではなく「本番で合格点」
模試の点数を上げることはもちろん大切です。
でも、最終目的は、
模試で高得点を取ることではありません。
本試験で合格することです。
だから、
「模試150点→160点」
と上がったことも重要ですが、
「模試で間違えた問題を、本試験では落とさなかった」
という状態のほうが重要な場合もあります。
数字だけではなく、
得点の中身
を見てください。
まとめ|模試150点から残り50日でやるべきこと
模試で150点だった。
そこから合格を目指すなら、まず焦らないこと。
そして、
「あと30点足りない」ではなく、「どの失点を取り戻せるか」
を分析してください。
やることは明確です。
① 模試の失点を4分類する
- 知識不足
- 記憶不足
- 判断ミス
- ケアレスミス
② 迷って正解した問題も復習する
③ 行政法・民法の取りこぼしを減らす
④ 記述式を後回しにしない
⑤ 一般知識等の得点源を確認する
⑥ 新しい教材を増やしすぎない
⑦ 模試を「弱点発見」に使う
⑧ 1点ずつ取り戻す
これが、残り50日からの基本戦略です。
最後に|模試150点だったあなたへ
模試の結果を見て、
「もう無理かもしれない」
と思っているかもしれません。
でも、もう一度だけ、その答案を見てください。
その中に、
「あと少しで取れた問題」
はありませんか?
「2択まで絞れた」
「勉強したのに忘れていた」
「条文を勘違いした」
「問題文を読み違えた」
そんな問題があるなら、
そこにはまだ伸びしろがあります。
だから、
150点という数字だけで、自分の可能性を決めないでください。
残り50日。
30点を一気に取りにいく必要はありません。
1点。
また1点。
そして、また1点。
今日間違えた問題を、
明日は正解できるようにする。
今日曖昧だった条文を、
明日は説明できるようにする。
今日2択で迷った問題を、
次は根拠を持って答えられるようにする。
その積み重ねです。
模試は、あなたの限界を教えるものではありません。
本試験までに、どこを修正すればいいのかを教えてくれるものです。
残り50日。
焦って、全部やろうとしない。
他人と比べない。
教材を増やしすぎない。
自分の失点と向き合う。
そして、
「取れる1点」を取りにいく。
まだ終わっていません。
ここからです。
TAKASUKE行政書士試験受験者応援は、最後まで受験生の皆さんを応援します。
本日は以上です。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。